◆看護師ってどんな仕事?
看護師は、「医師の診療のサポート」や「健康のサポート」を通じて、病気やけがの治療を受ける方や介護が必要な方、心身の健康に関する問題を抱える方を多方面からサポートします。
医療機関では、医師や薬剤師、栄養士、検査技師、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカーなどと協力して医療チームの一員として活動します。
様々な医療があり、看護師は医師の助けとなりながら、診察や検査、処置などをあらゆる面でサポートします。
例えば、血液採取や注射、点滴の一部は医師の指示を受けて看護師が行うこともありますし、患者の状態を常にモニタリングし、医師の判断に役立てます。
介護施設や福祉施設では、医師の関与が少ないこともあり、看護師も日常的な医療管理や緊急時の判断を行います。
訪問看護ステーションでは患者宅を訪れてケアし、家族へのサポートも行いますし、学校や企業の健康管理部門では、健康管理や相談にも応じます。
どの分野でも、人が安心して生活できるように「食べる」「休息する」「排泄する」「清潔を保つ」などの日常生活を支え、心のサポートを行いながらも、受け手とのコミュニケーションも重要なスキルとされています。
◆看護師になるには?
看護師になるには、中学を卒業して5年間看護師を養成する学校に通うか、高校を卒業してから看護大学や看護短期大学、看護師養成所(専門学校など)で4年または3年の専門教育を受け、最後に国家試験に合格する必要があります。
学校では、基礎と専門の授業だけでなく、療養や医療の補助などのスキルを実際に身につけるための実習も行います。
この実習では、医療機関だけでなく介護や福祉の施設、訪問看護ステーションなどでの経験も積みます。
看護師の資格を持つ人は、1年以上の専門教育を経て、保健師や助産師の国家試験を受験する資格を得ることができます。
准看護師については、准看護師学校や看護高等学校を卒業し、都道府県の試験に合格すると准看護師の資格がもらえます。
さらに特定の分野で高度な知識と実践力を持つ「専門看護師」や「認定看護師」、「認定看護管理者」といった資格もあります。
これらの資格は、各分野での認定が行われ、看護師のスキル向上に寄与します。また、患者とのコミュニケーションやカウンセリングのスキルも非常に重要です。
◆看護師の働き方の特徴
医療や介護の仕事では、24時間365日ケアが必要で、そのためには異なる時間帯でローテーションで働くスタッフが必要です。
交替制の勤務では、昼勤、夜勤、深夜勤といった1日を3つに分けたシフトで働き、週に合計で5回出勤することで全時間帯をカバーする方法があります。
土日祝も働くことがあるので、必ずしも土日祝が休みとなるわけではありません。
夜間の勤務には待機体制や電話対応など、場所によって異なる働き方がありますが、夜勤がある場合は手当もつくことがあります。
看護師の男性は全体の約7%と言われていますが、看護師の働きやすい環境づくりも進んでいます。
◆働いている人の数(就業者数)
1,385,950人
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
◆月に働いている時間(労働時間)
158時間
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆お給料(年収)
508.1万円
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆年齢
40.7歳
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆有効求人倍率
2.53倍
(令和4年度)