◆消防士ってどんな仕事?
消防士は、人の命を守る仕事です。
火災や交通事故、地震、水害などの災害が起きた場合に、急いでその場に行って火を消したり、人を助ける仕事です。
どんな時でも出動できるように、24時間交代制で待機していて、119番通報があると消防車で出動します。
火災では水を使って消火し、建物内に入って人が助かっているか確認します。
交通事故では救助器具を使って車を切り開いて人を助けることもあります。
出動がない時も訓練や機材の点検を行い、火災予防のためにビルや建物の安全をチェックすることも担当します。
◆消防士になるには?
消防士になるには、まず公務員試験(消防職員採用試験)に受かる必要があります。
合格後、消防学校で半年から1年かけて、基本的な消防知識や実際の活動で必要なスキルを学びます。その後、各消防署で働くようになり、危険物や人命救助に関する特別な教育も受けていきます。
この仕事は体力が重要なため、身長や体重、視力などが求められ、体力検査も行われます。
昇進は経験を積みながら、昇進試験を受けて進む仕組みです。最終的には「消防士」から「消防士長」や「消防司令」などに昇進することができます。
◆消防士の働き方の特徴
消防士の働き方は、交替制勤務と毎日勤務の2つに分かれます。
交替制は24時間勤務で、当番と非番を繰り返しながら週の平均で38時間45分働きます。
毎日勤務は昼間の仕事が中心で、週に38時間45分働いて週休2日が一般的です。
仕事は特殊で危険なため、給与や待遇は各市町村で決められています。
消防士は人命を救う重要な役割を果たす職業で、体力が必要です。
現在、交替制と毎日勤務を組み合わせた二部制が主流で、全国に732の消防本部と1,718の消防署があり、約16万3,814人の消防職員が活躍しています(2017年4月)
*総務省消防庁 平成29年版 消防白書の概要
◆働いている人の数(就業者数)
148,580人
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
◆月に働いている時間(労働時間)
166時間
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆お給料(年収)
311.7万円
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆年齢
54.9歳
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
◆有効求人倍率
1.80倍
(令和4年度)