業界/職種研究

職業紹介:ゲームクリエイター

◆ゲームクリエイターってどんな仕事?

ゲームクリエーターは、ゲームソフト(アプリ)を作る仕事です。
ゲームソフトには、スマートフォン、家庭用ゲーム機、パソコンなどの様々な種類があります。

ゲームソフト制作では、1人で全てを担当するケースもありますが、いくつかの専門的なスキルや能力を持つ人がチームを組んで作業します。ゲームクリエーターの仕事は、大きく4つの担当に分かれています。

・企画担当:
ゲームの構成やシナリオを考えます。ゲームの流れや設定、キャラクターのセリフなどを作成します。

・グラフィック担当:
ゲームに登場するキャラクターやアイテム、背景などの画像を作成します。有名な漫画家やイラストレーターにデザインを依頼する場合もありますが、この担当者がCG画像として仕上げます。

・プログラミング担当:
ゲームのキャラクターの動きや進行を、コンピュータ言語で作成します。

・サウンド担当:
ゲームに使われる音楽や効果音を作成します。

これらの担当者が協力しながらゲームソフトを作成していきます。

ゲームクリエーターには、コンピュータ言語、画像編集ソフト(Photoshop、GIMPなど)、パソコン、スマートフォン、家庭用ゲーム機などの道具や機材、情報技術をよく使います。

ゲーム制作はチームワークが重要で、多様なスキルとアイデアを持ったメンバーが一緒に働きます。

◆ゲームクリエイターになるには?

学歴や資格は特に必要とされておらず、絵を描く能力や音楽の知識があれば、入職することができます。

ゲームソフト開発会社やゲーム機を開発する会社に入社したら、最初は各担当のアシスタントとして2~3年間働きながら、実務でスキルやノウハウを習得していきます。

その後、実績に応じて、より重要な仕事を任されていくようになります。

「企画担当」には豊かな発想力と緻密さが求められ、人員の調達や予算・スケジュールの管理も行う場合があります。また、モニターによる評価や意見を元に内容を修正することもあります。

「プログラム担当」にはコンピュータ言語によるプログラミング技術が求められます。

「グラフィック担当」には、ゲームに登場するキャラクターや背景などの絵を描いたり、CG(コンピュータグラフィックス)でデザインしたりする能力が必要です。

美術系の大学や専門学校を卒業した人が多く、絵やデッサン、描画のスキルが重要です。

「サウンド担当」には、ゲームに使われる音楽や効果音を作るので、音楽の知識とスキルが求められます。

そのため、音楽大学や専門学校を卒業した人が多く、音楽のスキルと感性が求められます。

また、どの担当でも、新しいアイデアや面白そうなものに対して敏感に反応する感性や探究心が重要です。ゲームクリエーターは様々なプロが集まっており、自分の得意な分野で貢献することができます。

◆ゲームクリエイターの働き方の特徴

ゲームクリエーターの勤務先は、主にゲームソフト開発会社やゲーム機を開発する会社です。これらの職場の多くは都市部に多く集まっています。

働いている人たちは若い年齢層が多く、特に「グラフィック担当」や「サウンド担当」などの分野では女性も多いです。

賃金や労働時間などの労働条件は、勤務先の規定により異なります。

多くの場合、フレックスタイム制での勤務が採用されており、柔軟な働き方ができます。

ただし、制作の追い込み段階では夜間の作業や残業が増えることもあります。収入については、個人の成果によって差が生じることもありますが、ヒット作を担当したスタッフには別で報奨金などの制度が設けられている企業もあるそうです。

近年、スマートフォンでのゲームが普及しており、パソコンやゲーム機もますます高性能になっています。

また、ゲーム市場は拡大しており、日本のゲームは輸出品としても期待されています。そのため、ゲームクリエーターの需要は大きく、今後もこの分野での仕事の機会が増えるでしょう。

◆働いている人の数(就業者数)

309,100人
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)

◆月に働いている時間(労働時間)

167時間
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆お給料(年収)

579.8万円
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆年齢

42歳
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆有効求人倍率

0.48倍
(令和4年度)