私たちの身の回りには、様々な製品(モノ)があります。
いまみなさんが手元に持っているスマホもモノですし、着ている服も腰かけている椅子も誰かが作ってくれているものです。(自作の方いたらすみません、尊敬します)
製品を作ってくれている業界がメーカー業界で、製造業とも呼ばれています。
数多くある業界の中でも、イメージがしやすい企業も多く存在します。
一緒に勉強していきましょう!
メーカー業界とは?
私たちの身の回りには、食べ物や着るもの、
住むところを始めとして、スマホやパソコン、自動車にお薬、様々な製品(モノ)があります。
こうした、たくさんの製品の製造を担うのがメーカー業界で、製造業とも呼ばれます。
「モノを作っている」会社がメーカーと呼ばれています。
作っている製品の分野ごとに種類が分かれており、自動車メーカー、電気機器メーカー、食品メーカー、アパレルメーカー、医薬品メーカー等の「〇〇メーカー」という形で細かく分類されます。
「ものづくり大国 日本」という言葉を、聞いたことがある人もいるかもしれません。メーカー業界は日本のGDP(国内総生産)の2割を占める産業であり、優れたものづくりは、日本の産業や文化の発展を支えてきました。
日本メーカーの「ものづくり」は、質や性能の高さ、安全性などが世界でも高い評価を得ており、「Made in Japan」という言葉は高品質製品の証明としても知られています。
メーカー業界の仕組み
原材料を加工し、製品(モノ)を製造、販売するのがメーカーの仕事になります。
原材料から製品製造までのすべての工程を担う企業もあれば、
原材料は購入し、加工や製造の一部だけを担う企業もある
作る製品によって、大きく以下の4種類のメーカーに分類されます。
・素材メーカー
化学素材、樹脂、ゴム、鉄鋼、紙、ガラス素材などの製品の素材を作っています。
製品のモトとなる素材を製造しています。
この状態のまま、一般のお客さんに渡されても困ってしまう段階です。
鉄鉱石から鉄を作る鉄鋼メーカーや、木材から紙を作る製紙メーカーなどがあります。
・加工メーカー
素材メーカーで作ったモノ(素材)を加工したり、組み立てたりする企業のことを指します。自動車や食品メーカーなど身近に感じるメーカーの多くは、加工・組み立てメーカーです。
素材や部品を加工したり組み立てたりして、最終的な製品を製造します。
一般の消費者である私たちが購入する段階になります。
自動車メーカーや食品メーカー、医薬品メーカーなどがあります。
・総合メーカー
素材から最終製品製造までの全ての工程(複数の工程の場合もある)を自社で行うメーカー。代表的なのが化粧品メーカーや医薬品メーカー。
自社で素材となる化学物質を研究・開発・生産し、自社の中で加工して製品に仕上げ、消費者に直接販売をするように、自社の中で原料(素材)加工から製品化までを一貫して行うスタイルを取っています。
メーカー業界は、製品の販売相手が企業か一般消費者かによっても、BtoB(=Business to Business)型と、BtoC(=Business to Consumer)型の2種類に分けられます。
ちがい等については、[営業職の種類]をご覧ください!
BtoC型の企業は、CMなどの広告を出している企業が多い。BoB型の企業は、一般消費者にはなじみが少ないが、高度な技術により特定分野で大きなシェアを持っている優良企業も多い。
メーカー業界で働く魅力
製造業は単純作業と思われがちですが、効率化や正確性を追求するといった考え方次第でやりがいを感じられる仕事です。
①スキルを磨くことができる
製造業では基本的に作業はマニュアル化されており、難しいスキルや資格は必要ない場合がほとんどです。「どうしたら効率よく仕事をこなせるか」「ミスを減らすには何を工夫すればよいか」と考えながら仕事することで、業務スピードや正確性が身につきます。
②手がけた製品が店頭に並ぶ
自分の作った商品や製造に携わった製品が店頭に並んでいるのを見ると、達成感が得られます。たとえば、自動車やパソコンの部品といった実際に携わった製品が完成した状態を見るのは、製造業のやりがいのひとつです。
また、自分が手掛けた製品が使われて、誰かの役に立っている現場を目にすれば、自分の仕事に誇りが持てるでしょう。
メーカー業界の現状と展望
今IoTやAIなどのテクノロジーが導入されつつあるものづくりの現場も、変わろうとしています。日本をはじめとする先進国で少子高齢化が進む中、人口の増加が期待される新興国に商機を見いだすメーカーも増えてきました。
また、海外メーカーとの厳しいコスト競争(どれだけ値段を安くできるか競争)の中、人件費や材料費の値上がり、ベテラン技術者の退職による人材不足が課題とされてます。そのため、海外市場の開拓と同時に製造コストや輸送コストを減らすため、作る場所を海外へ引越し、グローバルニッチや高付加価値の新製品の開発、AIやIoT の導入によるデジタル化(DX=デジタルトランスフォーメーションと言われることも多い)で効率化と収益性の向上を目指しています。
現代は、製品開発のスピードも速まり、新製品を出しても話題性や目新しさが、すぐになくなってしまうような製品寿命が短い時代。モノを作って終わりではなく、サービスやその背景にあるストーリーに着目して、新たな価値を生み出そうとする動きが始まっています。
従来のメーカーは、製品を売った段階でビジネスが完結しましたが、その後もさまざまなサービスを継続的に提供することで、製品販売後も収益を得る仕組みづくりが考えられています。例えば健康機器メーカーの場合、インターネットに接続された機器から利用者の健康状態を把握し、適切なアドバイスを行うサービスを提供するなど、長期間にわたって顧客と接点を持ち続ける取り組みがなされています。
どんな仕事があるの?メーカーの企業での職種
①営業
製造した製品を、取引先企業や、商社、小売店などに提案、販売する。
②生産管理
製品の品質維持と、ちょうどいい製造量を保てるように計画を立て、生産ラインと製造量をコントロールする仕事。
③商品企画
市場のニーズを調査・分析し、既にある商品の改良や新しい製品の企画を立てて提案する。
④研究開発
製品を生み出すための技術を研究したり、商品企画や生産部門と連携しながら既にある生遺品の改良や新製品の開発をしたりする。
⑤製造
工場などの生産ラインで実際にモノづくりに携わる。
⑥宣伝・広報
マスメディアやインターネットなどを使い、自社製品の情報を消費者に伝える。
⑦資材調達
製品を作るために欠かせない素材や材料を、国内外から買い付ける。
今回は業界研究のメーカー業界編でした!
メーカー業界について、少しでも興味を持てたり、新しい情報が得られたのであれば良かったです!