業界/職種研究

職業紹介:Webデザイナー

◆Webデザイナーってどんな仕事?

Webデザイナーは、インターネット上に作るウェブサイトをさらに使いやすく、カッコよくするお仕事です。

ウェブサイトは企業や学校の広報や商品の紹介など、たくさんの場面で使われます。
みんなに多く知ってもらうためには、SNSと同じく必須ツールとなっています。

Webデザイナーの仕事は、ウェブサイトの見た目や使いやすさを考えることから始まりますが、見た目だけでなく具体的にどんなデザインや機能が必要かを決め、企画・デザイン・制作まで実際に行なっていきます。

ウェブサイトはコンピューターの言語で作られるので、HTMLやCSSといったプログラムを使います。制作が終わったら、動作を確認して問題がないかをチェックし、必要があれば修正をしながら進めます。

大きなウェブサイトでは、複数の人が協力して制作することもあります。

その場合は、写真を撮る人や文章を書く人、プログラムを作る人など色々な役割に分かれながら、一緒に働いていきます。

ウェブデザイナーは、ウェブサイトをきれいに見せるだけでなく、使いやすくして多くの人に利用してもらえるように工夫する仕事です。

◆ Webデザイナーになるには?

学歴や資格は必要ないですが、デザインの基礎知識と技術はやはり大切になります。コンピュータの知識も必要で、大学や専門学校で学んでいる方だと有利になります。

経験者は、DTPデザイナーやプログラマーなどから転職することもあり、ウェブサイトの企画制作の会社で働き、写真や画像の作り方から学んでいきます。

経験を積んで実力をつけると、ページ全体のデザインも担当できるようになります。

ウェブデザインは、利用者に喜ばれるサイトを作ることが重要で、個人のスキルが問われる職業です。実績を積んでフリーランスとして独立することもあります。

ウェブサイトのデザインでは、表現力が大切で、インターネットの特性を生かして情報を伝える技術も必要です。

関連資格として、「ウェブデザイン技能士」という技能検定があります。

◆ Webデザイナーの働き方の特徴

Webサイト制作の仕事は、Webサイトの制作会社や企業のWebサイト作成・管理部門で行われます。

制作会社は比較的小さな会社が多く、10~20人ほどの社員で構成されていることが多く、正社員の他に派遣社員やフリーランスとして働くこともあります。

年齢層としては、20歳代から30歳代の若い人が多く、女性の割合も高いです。Webディレクターとして指揮をする層では、30歳~40歳代の人が多いです。

一般的には週に2日休みがある会社が多いですが、変形労働時間制を採用していると、自由に休みを取れることもあります。

ただし、締め切りが迫ったり、トラブルが生じたりすると、夜間や休日に仕事をすることもあり、勤務時間は不規則になりがちです。

特にWebサイト運用に関わっている場合は、最新の情報を掲載するために昼夜を問わない作業が求められる場合もあります。

インターネットの技術は急速に進化しており、動画を活用した表現が増えています。

また、書籍や新聞の電子化、言語別にWebサイトを表示するなどの動きもあり、今後の需要が高まると予想されています。

◆働いている人の数(就業者数)

201,100人
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)

◆月に働いている時間(労働時間)

170時間
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆お給料(年収)

480.6万円
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆年齢

38.3歳
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆有効求人倍率

0.18倍
(令和4年度)