業界/職種研究

職業紹介:本屋さん

◆本屋さんってどんな仕事?

書店員の仕事は「本の紹介や販売を通じてお客さんをサポートすること」です。
本を読むことで、毎日が楽しくなったり、中には人生が変わる経験をする人もいます。
その案内人になります。

本屋さんの店員は、新しい本や雑誌を並べたり、販売、取引先とのやり取りなどを担当します。
毎朝、取引先から届く商品を確認し、陳列して店内を整え、開店を待ちます。
開店後は、来店したお客さんに対応し、本を売りながら注文を受け付け、閉店時には売り上げをまとめます。

また、在庫や仕入れの計画をたてたり、余った本や雑誌を返品処理するのも大切な仕事となります。
売れなかった商品には返品期限があるので、期限を守る必要があります。

情報収集も欠かせず、取引先や出版社とのコミュニケーションや新聞・雑誌の情報をチェックします。書店のスペースを有効活用し、お客さんが読みたいと思うように、工夫することも大事です。

近年ではコンピュータを使ったシステムが導入され、仕入れや返品の管理、書誌情報の検索などが効率的に行えるようになりました。

◆本屋さんになるには?

書店員になるには、特別な学歴や資格は必要ないことが一般的です。
ただし、大手の書店では大学卒業者を好んで採用することもあるそうです。

大手書店では、店長や幹部に昇進することもできます。
逆に、中小の書店では、独立することも可能です。
書店員には書籍や雑誌に関する広い知識が求められます。新聞の書評や情報誌などを読んで、知的な好奇心を育むことが大切です。

◆本屋さんの働き方の特徴

書店は駅前や商店街、住宅地、学校、官公庁、デパート、スーパーなど、人がたくさん集まる場所に多くあります。
最近では、ネット通販の影響で商店街の小さな書店が本当に少なくなってきていますが、大きな書店や本以外の商品も扱う書店など、様々な形があります。

書店で働く人は、正規の従業員だけでなく、パートやアルバイトの方も多くいます。
書店の営業時間は店によって異なりますが、大きな書店や近くの郊外型書店では夜遅くまで営業していることもあります。

書店員は通常、2交替で働くことが一般的で、営業日が増えているため、休みも交替で取ることがよくあります。

◆働いている人の数(就業者数)

3,291,060人
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)

◆月に働いている時間(労働時間)

163時間
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆お給料(年収)

357.7万円
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆年齢

42.6歳
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)

◆有効求人倍率

2.22倍
(令和4年度)