業界/職種研究

職業紹介:保育士

◆保育士ってどんな仕事?

保育士とは、ちいさな子どものお世話をして一緒に遊び、保護者の子育てのサポートやアドバイスをする仕事です。

仕事があって日中に子どもを預かることができない保護者のために、主に小学校に入る前の子どもの保育を担当することが多いです。

保育園では、子どもの健康や安全を守り、楽しく園に来てもらえる様に関わることが基本となりです。

子どもたちは普段の生活や遊びを通じて周りの環境と関わることで、自分自身のできることや才能を伸ばしていきます。

ちなみに、少し詳しく説明すると、保育の内容は、大きく「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5つの領域で構成されており、保育士は子どもたちの成長や状況に合わせて指導計画を立て、保育を行っています。

保育園では、0歳から6歳までの子どもを預かるので、担当する子どもの年齢によっても仕事の内容や接し方は異なります。

例えば、乳児の保育ではミルクをあげたり、おむつ替えを行い、幼児期になると小学校への準備を意識した活動をしていきます。

日々の保育では、食事やおやつ、着替え、お昼寝、トイレなどの生活の手助けや、集団での遊びや自然とのふれあいなど、子どもたちの成長や興味に合わせた様々な遊びを一緒に楽しく行います。

保育士は子どもたちをよく観察し、体調が悪くなったりけがをした場合には素早く対応する必要があります。送り迎えの際や連絡帳を通じて、保護者と情報を共有し、相談やアドバイスをします。

他にも、保育日誌の記録やイベントの企画などの事務的な仕事も多くあります。

◆保育士になるためには?

保育士になるためには、保育士の資格を取得する必要があります。

資格を取得する方法としては、専門学校や大学、短期大学での養成課程を修了するか、保育士試験に合格する方法があります。

養成課程は、通常2年以上の期間で、大学や専門学校で提供されているほか、通信教育や夜間の教育コースもあります。

保育士試験は、各都道府県で年に2回実施されており、短期大学や専門学校の卒業生(大学に2年以上在籍し、教養課程を修了した者も含む)や、児童福祉施設で5年以上(高校卒業者は2年以上)児童の保護に従事した経験がある者などが受験資格があります。

また、地域によっては「地域限定保育士試験」という試験も行われることがあります。

保育士資格を持つと、児童館などの児童厚生員や、児童自立支援施設の児童生活支援員などの子どもに関わる他の仕事をすることも可能です。

保育士は多くの子どもと関わるため、多くの体力が必要です。

また、子どもが好きという気持ちだけではなく、責任感を持つことも求められます。

万が一の場合には迅速に対応できるように、応急処置などの知識やスキルも必要となります。

また、幼い子どもたちは意思表示がまだ十分できないことが多く、同時に複数の子どもに対応することもあるため、根気よく一人ひとりの話を聞いたり、行動を待ったりする忍耐力も必要となります。

また、他の保育士やスタッフと協力して業務を進めることが多いため、コミュニケーション能力も求められます。

◆保育士の働き方の特徴

保育士の主な職場は保育園ですが、他にもさまざまな種類の保育施設があり、認可保育所や認可外保育施設、事業所内保育所、(病)院内保育所などがあります。

また、児童養護施設、障害児施設、乳児院、母子生活支援施設、児童館、児童自立支援施設なども保育士の職場となり、保育士が活躍できる場は実は多くあります。

就労と子育ての両立支援を目指して、保育所の役割は見直されてきており、長時間保育や夜間保育、休日保育など、様々な形での保育も増えていますし、長期入院中の子どもの保育や、各種の施設や事業所での臨時託児業務など、保育士の資格や経験が役立つ職場も増えています。

保育士のお給料は、公営の施設で働く場合は通常、公務員の給与基準に基づいて定められています。

働く時間や働き方はどの施設で働くかによって異なりますが、児童養護施設などの24時間入所施設では、2交替制や3交替制、宿直(泊まり)勤務を行う場合もあります。

保育所によっては、早朝や夕方に保育時間を延長しているため、交替で時差勤務をすることもあります。休憩は、子どもたちが昼寝しているときなどに交代で取ることが一般的です。

共働き世帯の増加や、保育ニーズの多様化に対応する必要性から、国も保育施策の充実を目指していることもあり、今後も需要の大幅な増加が予想されています。

◆働いている人の数(就業者数)

634,080人

◆月に働いている時間(労働時間)

167時間

◆お給料(年収)

391.4万円

◆年齢

38.8歳

◆有効求人倍率

2.87倍

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